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●今までの経緯
板橋区に住むTという男性が,無許可の状態で40頭以上の犬を飼育しておりました。
彼はもちろん無許可で、無計画な繁殖を繰り返し、その劣悪な飼育環境、飼育方法は、動物虐待であることはもちろん、近隣の迷惑は想像を超えるものでした。

無計画な繁殖で産まれた子犬は、母犬が命がけで守らざるを得ません。
弱い子とか売れ残り、現地に残された子犬は、放し飼いにされている犬がたくさんいる敷地で、
生存をかけて一日一日を生き抜かなければならないという、状況です。

知らない土地に捨てられた子。ハンターに売り渡された子。餓死させられた子。身動きできないケージに閉じ込められた子。
他の犬に咬まれて、歩けなくなるほどの大怪我をした子。頭を咬まれ、脳損傷により寝たきりの身体になってしまった子。
ケガをしても治療もしてもらえず放ったらかしでした。

そして、人知れず、一匹、また一匹と・・・姿がみえなくなっていきます。
敷地で放し飼いされていた子は、あの中ではいくらか恵まれてた子です。
ケージに入れられ、数ヶ月から1年以上に渡り閉じ込められ、ご飯も週に一度と満足にもらえず、糞尿もそのまま、ついには動けなくなってしまった子もいます。
このような状況の中ですので、犬達の間ではストレスもたまり、喧嘩は絶えません。
敷地の中は、ゴミと廃材だらけ。糞尿は足の踏み場に困るくらいにあちこちに・・。
鳩の残骸、何の骨かわからない顎の白骨。壊れたケージ。汚れきった廃車の中に仔犬。。。       

     

イノシシ狩りに使うからと闘争心を駆り立てるため、生きた猫をエサだと言い与えたり、本物のイノシシの皮を与えたりしているのは、とても信じがたい光景です。
犬の飼育に関して無責任なだけではなく、法治国家に住む成人として無責任なTは、門を閉め忘れたり、放し飼いの犬が壁を越え脱走していることも承知しながら、放置していました。外の歩行者や、こともあろうに、隣の幼稚園児に咬みつくという問題もおこしております。

平成16年、日本テレビがTのことを取り上げました。行政は、平成15年あたりから増えた苦情に対応して指導に行ったことがあります。そして、放映後、月1回ぐらいのペースで指導に出むいていたようですが、効果はなかったようです。 
平成17年には、東京都も介入しておりますが、動物取り扱い業ではなく、個人の趣味で行っているということで、指導といっても、成果の上がらないものでした。
平成18年 板橋の敷地では狭すぎる頭数になり、埼玉県川口市の兄弟の敷地に数頭の犬を移動していました彼は兄弟や従業員に手出しを禁じていました。そして、彼は、面倒になったと、5日に1度の水やり、給仕を止めてしまいました。川口市にいた犬達に待っていたのは、過酷な日々だったでしょう。餓死です。
川口署、川口保健所が、餓死した犬の遺体を確認できたのは、4頭でした。餓死、寸前で5頭は保護されました。
この子達は、心の傷が大きすぎ、まだ、里親捜しが出来ずにいます。敷地内には、他に多数の骨がありました。
川口市は、警察、行政、市民ボランティアが協力して、真剣に向き合いました。川口市は敏速に対応しました念書をかわし、川口市から彼を追い出しました。
(餓死させた事件を踏まえて、埼玉県保健所、警察がT に厳重注意し、埼玉県川口市では飼ってはいけないという事になりました。)

平成18年、行政と警察が連携し、多頭飼育の届出、狂犬病予防の指導がなされました。
平成19年、TBSとテレビ朝日が放映。区からは、犬を係留して飼育するための措置命令が出ました。
平成19年2月27日、 Tは、テレビ局のカメラマンに暴行し、志村署に逮捕、留置されました。

平成19年3月1日、敷地に残された犬が放置されたままになっているとの情報が入りました。
私達が実際に介入することになった日です。過去の改善されない経緯から、複数の愛護団体、ボランティアの方々は撤退していました。そして、そこには17頭の子犬と21頭の成犬がいました。Tが不在中の給餌について行政に掛け合いましたが、「2日に1度。土日はお休み。」ということでした。
         
 
私達も手伝い、その後は家族にお手伝いの方を頼んでもらうよう交渉しました。子犬とメス犬に関しては、T の弁護士を通して、犬の所有権を放棄するとの同意書を得、順次保護しました。子犬のほとんどは、パルボにかかっていました。数箇所に分散して預かっていただき、それぞれが治療に明け暮れました。「もうダメかもしれない」そんな状態だった仔犬もパルボを克服し、生還してくれました。しかし、一番小さかった1匹の子が、治療の甲斐なく亡くなりました。
この頃、HPを立ち上げ、里親探し、募金のお願いを始めました。

 





パルボにかかり
天国に行ったシジミ。 
   





保護した4匹の子犬
1匹だけが天国へ。

Tは拘留中の3月に4頭のオスを「人から預かった犬」と言う理由で、川口の弟の敷地に連れて行かせています。自分の敷地の犬を減らすと裁判官に約束したからです。面倒くさがりのTが毎日餌をあげに行けるのかが、不安です。現にエサをあげに行くのが面倒だからと言って、餓死させた犬が数頭いるのですから。。。
(川口市では犬を飼わないと約束したはずですが、Tが拘留されている事もあり、板橋区から移動した犬の頭数をこれ以上増やさないと言う約束をT氏の弟と交わし、川口市保健所は許可したようです。)
※結局、川口へ移動した犬が、人から預かったと言うのもTの嘘でした。


4月は、あっという間に過ぎていました。Tは、拘留期限が切れ、罰金50万円を払い、釈放されました。
そして、これまでの経緯を知れば知るほど、納得のいかない現実を知ることになりました。Tとのやりとりはいたちの追いかけっこ、そのものです。もぐら叩き、みたいなものです。里親探しも大切です。現地に残っている子も助けたい。でも、それだけでは何も解決せず、この惨状は繰り返され、不幸な犬はどんどん増え、悲しい現実を見続けなければならない。そこで T が犬の繁殖をできなくするための署名活動を始めました。保健所、都庁、環境庁への働きかけを始めました。

5月、皆様の暖かい善意、ご好意のお陰で現地に残る犬は4頭にまで減りました。保護した犬で、里親が決まっていない子は6月現在で3頭です。署名は6000〜7000人あると思います。それ以上かもしれません。

6月、現地には当初からいた3頭と外から新たに入れたメスが2頭、Tが通りががりの人に里子に出したが返却されてしまったという8ヶ月のオスが1頭、そして、新たに2頭のメスを最近入れたようです。現在、8頭の成犬と仔犬5頭が板橋にいます。「出来る事はやってます」と言っていた衛生課の課長でしたが、化製場条例違反をしていると言うのに、一向に何も行動を起こしませんでした。板橋区議に相談した所、衛生課に出向いて下さり、やっと、衛生課の課長も告発に踏み切りました。

7月、衛生課が告発後、警察が立ち入り捜査を始めたので、子犬をケ−ジに入れ、軽トラックの後ろに積み、暑い日中、毎日あちらこちらを走り回ってました。

8月、8月20日に10チャンネル(ワイドスクランブル)で放映予定でしたが、飛行機事故によって放映中止になる。保健所所長、課長、係長に会い8554名分の署名用紙を提出しました。

9月、板橋区議4人の立会いしてくださり、板橋区長、副区長、保健所所長、課長、係長と面談しました。皆様の御協力のお陰で、やっと区長と会う事ができました。本当に有り難うございます。区長との面談で板橋区と警察、協力し合っての改善をお願いしました。その後、現地には警察と衛生課と一緒に行く様になりました。

10月、現地に返されたナツ(雄)、6月に子犬を産んだハナを保護、新しい飼い主さんの元へ。現地には成犬8頭、何処からか、新しく持ってきた子犬2匹と残っている子犬1匹がいます。

11月、鳴き声もうるさいと周りから苦情も入り、警察も段々と厳しくなってきたようですが、全く懲りることなく犬は以前と減っている所か、巧妙に隠し増えています。川口市の敷地には、ケン、リョウ、チビコタンの3匹のオスがいます。板橋には、チビ、タンボ、コウ、返された犬の4匹のオス。チビ(妊娠中)、ペコラの子供、持ち込んだ茶色の犬、モモの4匹のメス。そして、2匹の子犬、計10匹の犬達がいます。

12月、鳴き声がうるさいと近隣から沢山の苦情が入り、犬を捨てに行くと言い出しました。要らないという2匹の犬の新しい飼い主さんを募集しました。茶色い雌犬に新しい飼い主さんが見つかり、ピッコロという名前を頂きました。12月25日、6チャンネル(朝ズバ)で、とても短い時間でしたが、板橋の犬屋敷の放映がありました。

平成20年1月、元旦に、現地で子犬が7匹産まれました。直ぐに1匹亡くなってしまったようです。確認に子犬のいる穴の中を写真に撮りました。残りの6匹を1月28日に、警察と衛生課の立会いで保護しに行きました。もう1匹、死んでしまったと言われ、5匹保護しました。12月に、五月蝿いと苦情が入ったので、山に捨てに行くと言っていた雄犬に新しい飼い主さんが見つかりました。シラスと言う名前を頂きました。

2月、先月、現地に子犬を保護しに行った時、死んだと聞かされた子犬が1匹、生きていました。そして、その子が現地で3メ−トルの高さから落ちて、ピクピクしているという電話がTより入りました。直ぐ現地に保護しに行き、そのまま病院へ行きました。そんな中、2月末日、やっと去年の8月の告発が受理されました。

3月、板橋の現地より、犬が脱走して人を噛んでしまいました。裁判が始まるので、それまでに心象を良くしておこうと考えたらしく、Tは「取り合えず、裁判までに犬を減らすんだ」と、又も言い出だしました。色々な方が、検事さん宛に上申書を送ってくださいました。3メ−トルの高さから落ちてしまった子犬も、元気になり、すくすくと育ちました。そして、元旦産まれの4匹の子犬達に、新しい飼い主さんが見つかりました。4匹、ウメちゃん、ミクちゃん、茶々丸君、武蔵君と言う名前を頂きました。

4月、4月28日、第一回目の裁判が始まりました。子犬1匹、そして、落ちてしまった子犬(アンズ)にも新しい飼い主さんが無事見つかりました。名前は、ヤマト君とアンズちゃん(そのまま)になりました。お陰様で、元旦産まれの子犬達、全て飼い主さんが決まりました。

5月、5月19日、第二回目の裁判がありました。第3回目は、来月6月11日、いよいよ判決です。検事の求刑が、懲役6ヶ月、もしくは、執行猶予でも保護観察つきでした。

6月、6月11日、判決が出ました。懲役6ヶ月執行猶予3年でした。執行猶予3年という爆弾を抱えているので、繁殖は出来ないと思いますが、しかし、懲りない人なので油断は禁物です。

7月   新しい雌犬を2匹、何処からか貰い受けてきました。警察が来ると埼玉県川口市の敷地に移し、又、板橋区に持ってくるという繰り返しをしています。   

10月  10月現在、板橋には3匹の成犬がいます。全く懲りていないようです。

11月、11月5日、埼玉県川口市の敷地にて仔犬が産まれました。穴を掘ってケ−ジ(手作りのケ−ジ)から逃げた自然繁殖だと、川口氏の保健所に言い張っていました。

平成21年1月、 板橋の敷地にいる成犬1匹を保護。現在は板橋に成犬3匹です。

2月、埼玉県川口市の保健所の御協力もあり、川口市の敷地でで生れた子犬を2匹、保護しました。
   この頃、Tは執行猶予中であることを忘れているかのように、板橋区の敷地では、入れかわり立ちかわり、犬の出入りが激しくなってきました。
   山代犬を何処かから、もって来たのもこの頃です。
   

平成22年 1月 川口市の敷地で、繁殖。5〜6匹の子犬が産まれる。
       
 4月 3匹引き取る。(メス1匹.オス2匹
        8月
現在現地の様子はこちら      

平成23年 1月9日   新たに仔犬5匹が板橋の敷地で産まれる。   



                          
ビ−グル♀と紀州犬♂の
                             子供が5匹生まれました。

平成23年 1月25日   警察と保健所が、子犬と成犬合わせて13匹を確認。(子犬と母犬を保護しました。)

        4月20日   2度目の化成場条例違反で逮捕。
        6月28日   第一回目の裁判開始。
        7月 4日   第2回目裁判。
        7月 6日   懲役10ヶ月の判決。


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